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【ホライズンのオススメ! №360】パナソニック汐留美術館

みなさんこんにちは!ホライズンの荒井です。

夏日だったり、ひんやりしたり、気候が定まらず体調を崩しやすい季節ですね。
アクティブに動きたくても、なんだか身体がだるくて疲れが抜けないことも。
そんな時は、ゆっくり絵を見て、美味しいコーヒーでも飲んで、リラックスするのがいい気がします。
今回は、ゆっくりリラックスにぴったり、汐留にあるパナソニック汐留美術館をご紹介します。


パナソニック汐留美術館は、その名通りパナソニック東京汐留ビル4階に位置し、ジョルジュ・ルオーの絵画や代表的な版画作品など約260点をコレクションとして保有する美術館です。もちろん、ルオー以外の作品展も定期的に開催されていますが、ルオーの常設展がとても良いんです。
ルオー好きにはたまりません。
現在は、美術館開館20周年記念展として「ジョルジュ・ルオー かたち、色、ハーモニー」が開催中です。

私自身、ルオーが非常に好きで、ルオー展があると必ず見に行きます。キリストなど宗教的な絵画が多い印象かもしれませんが、道化師や裁判官の絵も多数残しており、我々法曹としては、色々な意味で奥深いのです。裁判を劇場ととらえ、道化(サーカス)も裁判官も同じ目線で描くルオーの視線に非常に共感します。裁判所や調停手続きの劇場説は、私が以前オルタナティブジャスティスの研究を行っていた頃、論文にさせて頂いたことがあり、ルオーの作品の解説を引用すればよかったなあと小さく後悔しています。

ルオー作品のポイントは、やはり深い青でしょう。碧とも表現したほうがいいかもしれません。
20年以上前に見た夕暮れのスケート場の絵が忘れられません。沈みゆく夕日のオレンジと、深い群青が混ざり合う時間をとらえた作品でした。「こんな風景が見たい」と言った私に、父は「そういう風景を『見ることができる人』になりなさい」と言いました。見たい風景は、いつでも自分次第で見ることができる。そんなことを教えてもらった作品でした。
下の絵は、今のお話とは別の作品ですが、美しいブルーを御覧ください。

現在開催中のジョルジュ・ルオー展、素晴らしい作品が多数展示されています。
皆さんも、絵画と向き合うことで、ゆっくりと自分と向き合ってみる時間を作ってみてはいかがでしょうか。


次回のホライズンのオススメ!は5月31日更新予定です。

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