INFORMATION

【ホライズンのオススメ! №413】「俺たちの箱根駅伝」

東京もいよいよ真夏日を記録するようになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
弁護士の高井です。

というわけで?
だいぶ暑くなりましたので、今回は真冬の熱い戦いを取り上げた小説をご紹介したいと思います。
池井戸潤さん「俺たちの箱根駅伝」です。

https://amzn.asia/d/ivPwQmu

池井戸潤さんというと半沢直樹シリーズの作者としても知られていますが、ビジネス小説の他に、スポーツ関連の小説も多く書かれています。
ドラマ化された「ルーズヴェルト・ゲーム」や「陸王」、「ノーサイド・ゲーム」などです。

で、そのスポーツ関連の小説の最新作が今回ご紹介する「俺たちの箱根駅伝」。
取り上げているのはタイトルそのままズバリ、箱根駅伝 です。

ご承知のとおり、1月2日と3日に繰り広げられる駅伝の大会なわけですが、大会に出場できるのは20校。
前年の大会で10位までに入った大学はシード権を取得し、シード権を取得できなかった大学は、秋に行われる予選会で上位10校に入れば本戦に出場できます。

で、この作品、歴史はあるものの、ここのところ本戦に出場できていない古豪の大学の予選会から始まります。
結果として残念ながら11位に終わってしまい、本戦に出場できないことが決定。
ここで、監督が突然の辞任を表明し、しかも新監督には大学卒業後は陸上を離れ、商社で勤務していたOBが抜擢されます。
他のOBなどから疑問の声も上がる中、この新監督が、箱根駅伝の学生連合チームの監督を務めることが決定。
学生連合にはこの大学のキャプテンも参加することになりますが、連合チームということで抱える難しい問題も・・・

といった感じで物語は進んでいくのですが、チームとしてまとめていくためのマネジメント、学生たちの心情、レースの描写など、どれもいきいきとしています。
また、箱根駅伝中継でのエピソード、例えばどうして箱根小涌園だけ名前を呼ばれるのか?だったり、作者の箱根駅伝愛が詰まった作品になっていることが端々から感じられます。

来年の箱根駅伝をもっと楽しく見られる一作、ぜひご一読ください。


次回のホライズンのオススメ!は2024年6月26日更新予定です。

カテゴリー

アーカイブ

 

PAGE TOP