みなさんこんにちは、ホライズンの荒井です。
苦手な暑い夏も終わり、ようやく芸術シーズン到来ということで、今回も、私がよく訪れる美術館をご紹介します。
浮世絵大好き人間がおすすめするのは、こちら。
「川崎浮世絵ギャラリー」です。
川崎浮世絵ギャラリーでは、公益社団法人川崎・砂子の里資料館から市が無償貸与された希少なコレクションを展示しています。その所蔵数は、なんと約4000点にものぼるそう。
ご存じの方も多いかもしれませんが、川崎は江戸時代から宿場として栄えておりましたので、川崎ゆかりの浮世絵、珍しい作品を見ることもできます。
年間を通じて、季節や浮世絵師の生誕・没後年に合せた様々な企画展示がなされており、いつ訪れても、興味深い企画を提供してくれます。
しかもこのギャラリー、JR川崎駅から徒歩数分、しかも駅直結で雨に濡れることもなくアクセスできる便利さも魅力です。
私自身、川崎での仕事の帰りに、電車に乗る前にしばしの癒しを求めて立ち寄ることもあります。
最近の企画展示も様々でして、いくつかご紹介したいと思います。
まず、最近の企画展は、血みどろ絵で有名な月岡芳年。「新形三十六怪撰」を前期後期でフル鑑賞できるという素敵な企画が、8月の後半まで行われていました。芳年、人気ありますよね。
「新形三十六怪撰」は、伝説や故事に登場する怪奇ものを題材とした最晩年の傑作といわれる作品で、その精緻な技巧には溜息がでます。
今年の春頃には、「今に見る江戸美人 国貞・英山・英泉」なる美人画の企画展も、素晴らしかったです。
美人画界隈での有名伊浮世絵師といえば、歌川国貞、菊川英山、溪斎英泉。個人的に英泉が大好きなので、見ごたえ十分でした。
最後に、これは昨年の冬になりますが、「型破りの絵師 歌川国芳 没後 160 年記念展」もなかなかでした。
没後160周年ということで、様々な美術館で国芳展が開かれており、令和の世でも人気なんだなあと感じます。
歌川国芳は武者絵の第一人者。武者絵は特に大好きという訳ではないのですが、洋風画法を取り入れた風景画や美人画などもかなりいい感じで、武者絵以外の展示に惹かれ、楽しめました。
現在は、かの歌川広重の代表作をずらりと展示した「歌川広重 行書・隷書東海道」を開催中。
広重は、東海道の名所を中心とした封芸が「東海道五十三次」で有名ですが、この東海道ものは2種類以上あると言われており、このうち「行書東海道」「隷書東海道」と呼ばれる2つの東海道五十三次を一挙に紹介しているとのことです。
広重ファンとしては、前期展示も後期展示も行かないと!とスケジュールとにらめっこしています。
皆さんも、日本の心、浮世絵に触れて、芸術の秋を堪能してみてはいかがでしょうか。
次回のホライズンのオススメ!は9月28日更新予定です。