都内はあっという間に桜が散ってしまいました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?弁護士の高井です。
さて、今回オススメしたいのは、本屋大賞2024です!
ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、以前、このコーナーでご紹介させていただいた、宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」が見事大賞を受賞しました。
成瀬が天下を取った!ということで、群馬の健大高崎高校がセンバツ甲子園で優勝したことよりも喜んでいますw
成瀬は天下を取りに行くがオススメなのはもちろんなのですが、本屋大賞の候補作にノミネート作10作品が発表された後で、ちょっと思ったんです。
もし他の作品が大賞に選ばれたときに納得できなかったら嫌だなと。
そこで、今回はノミネートされた10作品を全部読んでみよう!と思って読み始め、発表までに8作品を読みました。
今回は2位以下だった作品も素晴らしい作品ばかりでしたので、せっかくですのでかんたんにご紹介したいと思います。
ちなみに、読んでいない2作品というのは、投票では5位だった「レーエンデ国物語」と9位だった「星を編む」です。
レーエンデ国物語は王道のファンタジー作品ということでしたが、大作でなかなか読み始められませんでした。
星を編むは去年大賞を受賞した「汝、星のごとく」の関連で、正直2年連続で大賞は賞の趣旨からしてないだろうということで後回しにした結果時間切れでした。
で、成瀬以外の残りの作品でのオススメは、個人的に好きだったのは2位の「水車小屋のネネ」と4位の「スピノザの診察室」、あとは7位の「リカバリー・カバヒコ」でした。
「水車小屋のネネ」は姉妹と鳥(ヨウム)のネネとを軸に話が進んでいく物語。
姉妹が最初は8歳と18歳のときから始まり、10年毎に年が過ぎていきます。
8歳の妹を連れて高校を卒業したばかりの姉が実家を出て暮らし始めるというなかなか衝撃的なスタートでしたが、その後の成長と優しさがにじみ出て素敵なお話しでした。
「スピノザの診察室」は大学病院を出た天才医師?が主人公。
医師の世界でのどろどろした人間関係もありながら、患者と向き合ったり家族と向き合ったり、おいしいお菓子と向き合ったりと、楽しい作品でした。
「リカバリー・カバヒコ」は個人的にはもったいない!という印象。
ある公園におかれたカバの遊具がリカバリーカバヒコと呼ばれ、直したい部位を触ると直ると言われている、というエピソードを軸に話が展開していきます。
進学校に行って落ちこぼれ気味な少年やママ友との関係性に疲れた母親など、個々のお話はとても好きな雰囲気でおもしろかったです。正直タイトルがわかりにくいせいで順位が低かった?個人的にはタイトルと表紙がもう少し違っていたらもっと上になってたのでは?と思います。
というわけで、今回は本屋大賞2024の大賞候補になっていた中から3作品をオススメ。
成瀬とともに、よかったらぜひ読んでみてください!
次回のホライズンのオススメ!は2024年4月17日更新予定です。