早いものでもう2月。皆様いかがお過ごしでしょうか?弁護士の高井です。
先日、なかなか面白い映画を観ることができました。
今回ご紹介したいのは、現在上映中の映画「Coda コーダ あいのうた」です。
この映画、素敵なポイントはいろいろあるのですが、個人的にはっとさせられたポイントは「音」でした。
というのも、この映画の主人公女の子、ルビーは4人家族の中で一人だけ耳が聞こえるという環境で育ってきた高校生なんです。
両親と兄がいずれも耳が聞こえないという環境の中で、手話を通じて通訳をして家族を支えてきていた彼女が、高校生になっていろいろと自分のやりたいことも出てくる。 合唱をやりたいといって参加した合唱の授業で先生に見出され、大学への進学を勧められる。いろいろ環境が変わっていく中で彼女の心もいろいろと揺れ動きます。
こんな青春ストーリーが描かれていく中で、観ている私は、耳が聞こえない、ということがどういうことなのか、わかった気でいました。
ただ、実際に主人公のルビーが高校の発表会で歌う場面、耳の聞こえない家族も彼女のステージを見に来ます。
ここで、あ、耳が聞こえないってこういうことなんだ、と突然冷酷に突きつけられました。
ぜひ注目して欲しいと思います。
全体として、耳が聞こえないというハンディキャップを背負いながらも、底抜けに明るく、下ネタたっぷりのギャグなどもありつつ、障害があるが故のトラブルにも巻き込まれたりしてしまう家族の大変さなどはいろいろ見応えたっぷりです。
今年のアカデミー賞でも有力と言われているこの作品。ぜひご覧下さい。
次回のホライズンのオススメは2月9日更新予定です。