みなさんこんにちは!ホライズンの荒井です。
秋深し・・・寒い季節となり、お風呂やベッドで本を読むことも増えました。
まさに読書の秋です。
そこで、本日はこの本をご紹介。
「食えなんだら食うな」関大徹 著
(復刻版 ごま書房新社)
うーむ。タイトルからして迫力あります。
著者の関大徹氏は、厳しい修行を乗り越えてこられた高名な禅僧ですが、中途半端な生臭坊主なんぞではありません。
彼の体得した禅哲学てんこ盛りの1冊となっています。
この本のすごさは、目次を見れば明々白々だったりします。
タイトルにもなっている「食えなんだら食うな」から始まり、
「病なんて死ねば治る」→これ、ちょっと感動しました
「無報酬ほど大きな儲けはない」
「ガキは大いに叩いてやれ」
「自殺するなんて威張るな」
「家事嫌いの女など叩き出せ」
「地震くらいで驚くな」
・・・刺激的な言葉が並びます。
この本は昭和53年に発刊されたものの復刻版ですので、いま社内や家庭でこんな発言しようものなら、直ちに「モラハラ!」「パワハラ!」となじられそうです。
でも、本書をよく読めばわかるのですが、ハラスメントとは対極にある内容が記されています。
この刺激的な言葉たちには、人生に対する深い洞察、生きることに対する真摯な想い、人に対する温かい眼差しがあります。
そして何より、すさまじい「覚悟」がある。これに尽きるでしょう。
一読後、背筋が伸びる感じがします。すぐにハラスメントだなんだと騒ぎ立てる現代社会に生きる我々こそ、この本を読むべきです。
家庭相談や労務相談でおいでになる方々に、この本を一冊、ポンとお渡しすれば解決するんじゃないかと。
よーく読んで、家庭生活でも、ビジネスでも、自分は己に恥じることなき覚悟を持って生きているか、
振り返るチャンスがあれば、もう少し世の中から対立や問題が減っていくのではないかと思います。
その意味で、宗教が人々を救済するパワーの強さ、深さを感じずにいられません。
怒りや悲しみ、焦り、マイナスの感情を抱いているそこのあなた、
ぜひ本書を、だまされたと思って手に取ってみると、ちょっと視点が変わるかもしれません。
最後に、著者の筆を。
「人は大きく、己は小さく、腹立てず、心は丸く、気は長く」
・・・うーん、難しい~!!!(笑)
次回のホライズンのオススメは12月1日更新予定です。